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特筆すべきはリードヴォーカルPhil Perry(フィル・ペリー)の歌声。彼のハイトーン・ボイスは70年代のヴォーカルグループの中でもトップクラスではないだろうか。フィル・ペリーは曲も書いているが、時折バート・バカラックを想起するような哀愁あるメロディが登場して才能を感じる。
シングルカットされたタイトル曲“Dreaming’s Out of Season”は、彼らにしては珍しいフィリーソウル的な王道スウィートソウル。だがやはり独特の憂いがあり、抑えめの(そしてやや安っぽい)ギターのフレーズに心を奪われる。B1 “Beggin’ Is Hard To Do”では、意表をつく展開もあり、サウンドへのこだわりも感じる。ダンサーのB3 “Unwanted Love”では、スウィートとは違う、明るい側面も見せてくれる。
Producer: Keith Frye, Oliver Sain
1972年