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ルー・ブラックバーンは、自分たちの音楽を単にジャズと呼ばれることを嫌っていた。モンバサの音は、ジャズ、民族音楽、ブルース、スピリチュアル、労働歌、そして多様なリズムの複合体だと説明している。
そうは言ってもリズム隊は完全にアフロ系ジャズファンク。そこにブラックバーンの伸びやかなトロンボーンの音が加わると、全編アフロ一色なのに、どこかインドアな感じがする。なぜならアフリカ滞在経験があるとはいえ、モンバサの音はあくまでヴァーチャルなアフロであり、ヨーロッパの洗練されたスパイスも強く効いているからだ。この点がアフリカでも米国でもない彼らの個性となっている。音も知的で非常に整理されているように感じるが、録音からミックスダウンまでたった1日で完成したらしい。
Producer: H. Manfred Schmitz
1975年