ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
アルバムは奴隷時代のことを歌った“Driva’ Man”から始まり、自由を勝ち取ったと信じた奴隷解放宣言の時代、そしてB面ではアフリカやキューバ、カリブ諸国等の自分たちのルーツを表現している。アメリカでは昔からメジャーなアーティストが、自分にしかできない方法で政治的意見を正々堂々と表明している点が素晴らしい。この時期は特に自由でなければジャズをやる意味がなかったのだ。
印象的な女性ヴォーカルは、この作品の後に結婚することになるAbbey Lincoln(アビー・リンカーン)。彼女も積極的に公民権運動に関わったアーティスト。アビー・リンカーンというのは芸名であり、由来はもちろんリンカーン大統領。
“We Insist!”は、ジャズが当時、最も過激な音楽であったことを証明する作品のひとつ。「音楽に政治を持ち込むな!」なんていう幼稚な人たちには、きっとこの素晴らしさは理解できないだろう。
Producer: Nat Hentoff
1960年