ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
このCarnival Records(カーニバル)の頃のサウンドには、彼らの代名詞でもある都会的な香りは全くせず、60年代のジャマイカかどこかのR&Bヴォーカルグループのような、野暮ったささえ感じる。それでも、その未完成具合が何だか魅力的なのだ。
70年代以降との大きな違いは、リードヴォーカルのGeorge “Smitty” Smith(ジョージ・「スミッティ」・スミス)の存在だ。彼の荒く勢いのある歌い方と、この時期のポップなサウンドが妙にマッチする。一曲目の“Follow Your Heart”は、このアルバムのなかでは比較的洗練された曲だが、ジョージ・スミスの魅力が十分出ており、コーラスとの絡みもいい。
モッズやノーザンソウルが好きな人なら、黄金期のマンハッタンズよりも、初期のサウンドの方が好きなのではないだろうか。
残念ながらジョージ・スミスは1970年に脳腫瘍のため死亡している。その代わりに加入したのが、70年代のマンハッタンズの顔となったGerald Alston(ジェラルド・アルストン)である。
1966年