ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
私小説のように語りかける彼のラップ。というよりも、この“Untitled”は、現代詩に近い芸術作品といった方が的確かもしれない。サウンドはあくまでも詩を生かすためのサポートのツール。ヒップホップであることにもこだわりはない。あえて平易な言葉を選択しているため、ストレートに心に響く。ONE OK ROCKのTakaをゲストヴォーカルに迎えた“I Want a Billion”は、流石に派手な音作りだが、詩自体は他の曲と変わりはない。
暗闇を恐れることなく突き進み、アーティストとしては素晴らしい境地に達しているが、あまりにも素直な言葉に彼の精神状態が心配にもなる。
2019年