ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
タイトルを意訳すると『別世界へのどこでもドア』といった感じだろうか。アヴァンギャルドなジャズに生きるヘンリー・スレッギルが、音楽という「どこでもドア」を使って時間と距離を超えて旅をする。
ブルージーな“I Can’t Wait Till I Get Home”に始まり、“Black Hands Bejewelled”はカリプソ、“Spotted Dick Is Pudding”はニュー・オーリンズ・ジャズ、“Let Me Look Down Your Throat Or Say Ah”は架空の映画音楽、女性ヴォーカルが入った“My Rock”は1950年代風ジャズといった具合だ。
ジャズにおけるアヴァンギャルドとは、過去の遺産の延長上にあることを実感できる。想像力を刺激されながらも、とても楽しくもある作品。
Producer: Steve Backer, Ed Michel, Diedre Murray
1988年