ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
メンバーはそれぞれカリブ海のジャマイカやガイアナ、セントビンセント等、あらゆる島から集まり、1971年にロンドンでサイマンデを結成した。土地柄、ラスタファリズムに影響を受けており、本作でもA1の“Zion”はモロにその雰囲気が出ている。
サイマンデに興味をもった人は、“Bra”や“Brothers on the Slide”がきっかけだったと想像するが、このサイマンデのデビュー作は全体を通して聞くことをお勧めする。ラスタファリアンなムードに包まれて、後半に向けて、“Rickshaw”、“Dove”と徐々に盛り上がっていくからだ。そしてピークはやはり“Bra”。続く“The Message”もレアグルーヴの定番だ。
特にこの後半のサウンドは、1972年に録音されたと思えないぐらいあか抜けている。アフロ、カリブ、ジャズ、ファンク等、あらゆる音楽の影響を感じ、アメリカのファンクバンドとは全くタイプが違う。
1975年に解散してしまったので、実質的には4年間しか活動していない(その後再結成はしているが…)。
もうひとつの代表曲“Brothers on the Slide”は1974年の“Promised Heights”に収録。
Producer: John Schroeder
1972年