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1985年のモントリオール・ジャズ・フェスティバルでのライヴ・アルバムも、ジャマル級のビッグ・ネームを使わず、ピアノ、ベース、ドラム、パーカッションのカルテット編成。この2枚組LPの圧巻は、ファンキーな1曲目の“Yellow Fellow”。スウェーデンのベーシスト、Christian Paulin(クリスチャン・ポウリン)が書いた曲だけに、ベースのJames Cammack(ジェームス・キャマック)のプレイが冴え渡っている。彼はこのライヴ以降、アーマッド・ジャマル・トリオのメンバーとして定着した。
同タイプのB2 “Crossroads”やD1 “Footprints”では、ジャマルのピアノがもっと前面に出ているが、やはりドラム、パーカッション、ベースの掛け合いに心を奪われる。
このライヴ・アルバムの選曲は、最先端のファンキーな曲からオーソドックスなジャズまで非常に幅広い。しかし、アーマッド・ジャマルのピアノは、どの曲も禅のようにシンプルで、その音色は透き通るように美しい。
Producer: Ahmad Jamal, Laura Hess-Hay
1986年